ネットサーフィンで見たもの

誰も共感しないブログ

【書評】りゅうおうのおしごと!8

 りゅうおうのおしごと!8 を読みました。

りゅうおうのおしごと! 8 (GA文庫)

りゅうおうのおしごと! 8 (GA文庫)

 

 総評

7巻までのシリアスな雰囲気や、これまでストーリーはあまり関係のない話でした。話のメインとなるのは、月夜見坂 燎(女流玉将)と供御飯 万智(山城桜花)の二人が山城桜花のタイトル戦での話だが、半分は既に雑誌に掲載された話である。その話もこの二人が関係のない話だ。

個人的にはこれまでのシリアスな話を期待していたので期待外れだった。

月夜見坂 燎と供御飯 万智はこれまでサブキャラ扱いだったが、今回の話のメインになっている。また、アニメ化に際して新刊を出した理由も理解できる。だが、むしろ、6巻の姉弟子の話が進まないことにフラストレーションが溜まる。

 

 

結局この作品が好き 

不満ばかり書いていても仕方ないので、よかったところ。

  • 女流棋士のタイトルホルダーや女流は弱いという目にさらされても腐らずに女流として将棋に向き合う姿がかっこいい。
  • 小学校からのライバルと言っていい二人がタイトルを争う中で、自らの成長や互いを認め合う姿がかっこいい。

結局のところ、私が「りゅうおうのおしごと」を読み続けているのは、棋士の苦悩を乗り越えて戦う姿に魅せられてからだろう。

りゅうおうのおしごとに登場する「熱い」という言葉が魅力の一つだろう

 

 

何を期待して、何を求めるのか

最近見たもので一番近い作品はアニメになるが「天元突破グレンラガン」だと思う。

この作品も主人公はカミナを失い、荒れた時期があり、それを乗り越える。これは、よくあるパターンの作品だ。この荒れた時期の落ち込み方を詳しく表現している作品は、近年少なくなっている(出会わなくなっている)と思う。このパターンの話は、俺つええ系の話の真逆の発想なので、時代に合った作品ではないのかもしれない。

しかし、りゅうおうのおしごとはヒット作と言っていい作品だ。これは、熱血な主人公の熱い物語が廃れた訳ではなく、第1巻の売り上げによって2,3巻が印刷されるかが決まるシステムにあるように思う。1巻で面白い作品を書くために1巻で爽快感のある作品が増えたために熱血な物語が少なくなったかに思えてならない。思ったより現在でもストレスを求めて、熱血な話を好む若者が多いのだろう。